密入国者
フランス産のアスパラソバージュが入荷しました。意味は「野生のアスパラ」ですがホントはアスパラとは別の野菜。以前にも書いたのでこのぐらいにしておいて。
今回は米粒程度の大きさの密入国者を紹介します。
フランスからアスパラに隠れてやって来たデンデーヌさんです。(カタツムリ、推定0歳、設定上はメスということで…)
広島から牡蠣の殻に隠れてやって来たカニ夫とムル太郎以来の珍客です。
現在、調理場の片隅で飼育中。カニやムールと違って普通に成長しちゃいそうだよ。
将来的にはどうしたものか?皇居のお堀にでも放してやりたいところだけど、あそこ色んな研究者が生態系の調査してるからな。マズイよなー。
会いたい方、あるいは飼いたい方はその旨をコッソリとスタッフまで。
男と女
はぁ〜(-_-;)
皆さんGWいかがお過ごしですか?今日は山のようにたまった雑務をいやいや片付けながら一日を過ごしました。
ハッキリ言って休日感ゼロ (´Д` )
疲れたのでTSUTAYAの旧作無料チケットで古き良き「おフランス映画」を見ることに。
ダバダバダ~♡でお馴染みといえば、(株)無手無冠の栗焼酎「ダバダバ火振」(まじ旨い!土佐っ子サイコー!)か、クロード・ルルーシュ監督の「男と女」でしょ。
昨日、久々に訪れた東京で最も技術レベルの高いリストランテで飲み切れもしないワインをオーダーし、案の定持ち帰ったのでそいつをチビりチビり呑りながら見た。
ワインは合田さんが入れたベナンティのエトナ・ロッソ。
「ワインは安くて味が濃いのが一番!」っていう傾向が強い神田では評価されないかもしれないですが、ネレッロ・マスカレーゼ主体の飲み口が綺麗なシチリアの赤。割とコッテリしたお料理やナッティな熟成したハード系チーズに合わせやすい。逆に熟成の浅い生ハム、あるいは水分活性の下がりきってない生ハムの柔らかい部分とは相性が良くない気がする。生肉感とそれに伴う鉄っぽさが何ぜかギクシャクするのよね。
アタックでは割と樽が主張してくるが、嫌味がなく必要充分な果実味と心地良く程よく熟れた酸味が飲み下した後にその印象を変えてくれるだろう。
おっと、ワイン評なんてどうでもいい。話が大きく逸れた。
改めて観ると、いくらおフランスにかぶれていても19、20の歳では理解できんかった大人の映画ですな。30も後半になればつくづく味わい深い映画ですよ。
公共の場での喫煙が許されない現代ヨーロッパでは考えられないかもしれないが、さりとて当時レストランで煙草を喫うのはいかなるタイミングかもサラッと描いている。
「エチケット」、そう、フランス語の「エチケット」が食事のシーンや男女の関係においてさりげに登場するなんともオサレな映画です。
映画の世界と思えばウットリですが、かつての国民的美少女とF1レーサーという映画の主人公に近いカップルが実在することを知るオジサンには妙なやり切れなさが残る。これって庶民のひがみか?
まあ、いいや。久々に長めにブログ書いてみた。こんな休日もイイやね。
(店主)
3月11日16:00のお店の状況
私、ステラコリス店主はケガもなく無事です。
携帯、携帯メール、一般電話が通じないので、HP上でお客様、スタッフのみんな、私の愛する家族に現時点での安否を報告します。
店内はワイングラス、ワインボトルなどが割れ床に散乱しており、それを片付けております。このまま揺れが収まれば営業は可能ですが、日本国内に多大な被害をもたらし、東京都心に居られる方であってもご親戚やご友人が震災に巻き込まれていることもあるかと思います。ご自宅の状況も心配かと思われますので、本日ご予約をいただいているお客様は当方に連絡なくキャンセルしていただいて結構でございます。
どうかこういうときこそ周囲の人と力をあわせて無事に家に帰りましょう。私はしばらく後片付けをしながら様子を見てどうするか判断いたします。
店主
<追記>
今回の震災で多くのことを学び、考え、心がけるようになりました。この記事は私の安否確認のため関係者に向けとっさの判断でブログに書き込んだものですが、この日この時に芽生えた災害に対する心構えを後々の人生においても忘れぬよう店主の日記として保存することにいたしました。
写真は震災によって棚のグラスやワインが割れた様子 (店主)